講義一覧

基盤科学研究系

原子を見る方法

対象
  • 中学生
  • 高校生
概要

すべてのものは、どんどん切り刻んでいくと、最後は「原子」にまで分けられるということが知られています。 原子はとても小さく1億分の1センチくらいの大きさなので、簡単には見ることができません。では、どうしたらよいのでしょうか。
過去百年の科学者の取組の成果と未来の課題についてお話しします。

講師
有馬 孝尚 教授 [ 物質系専攻 ]
キーワード
原子、顕微鏡、X線、中性子
必要機材
プロジェクター、100ボルト電源

先端科学技術と生命科学

対象
  • 高校生
  • 一般
概要
21世紀は生命科学の時代と言っても過言ではありません。19-20世紀に花開いた物質科学研究に おいて、多くの物質の謎が解明し、多くの有益な科学技術が生み出されました。生命科学においても、 最先端技術が、その研究活動を支え、今後の技術の進展が、生命科学の根幹を変貌させてしまうかもしれません。 この講義では、最先端バイオ計測技術を通して、生命科学の主役である核酸や蛋白質がどのようなモノか、それ をどのように測定しているのかを解説し、最近までのノーベル賞受賞内容との関係も説明しながら、 その歴史と今後の展開を紹介します。
講師
佐々木 裕次 教授 [ 物質系専攻 ]
キーワード
最先端計測科学、1分子計測、生命科学、放射光、電子線
必要機材
プロジェクター(ご用意ください)

ジェットエンジンに使われる耐熱材料

対象
  • 小学生
  • 中学生
  • 高校生
概要
ジェットエンジンや火力発電には、高温で耐えられる耐熱鋼、Ti、Niなどの金属材料が使われています。エンジンや火力発電はもう必要ないものでしょうか?そんなことはありません。耐熱材料が置かれている背景、高温に耐えるために何が必要か、どのような材料設計をしているのかなどを紹介します。新しい材料の可能性として、形状記憶合金やハイエントロピー合金などについても紹介します。
講師
御手洗 容子 教授 [ 物質系専攻 ]
キーワード
耐熱材料、ジェットエンジン、形状記憶合金、Ti、Ni、高温強度、クリープ
必要機材
プロジェクター

これまで&これからの火星科学探査 ~地球環境の普遍性に火星研究から迫る~

対象
  • 中学生
  • 高校生
  • 一般
概要
火星は、生命の存在する可能性がある惑星であり、かつては現在の地球のような温暖な気候で大量の液体の水が存在したと考えられています。そのため、古くから望遠鏡や探査機によって盛んに研究されおり、現在の火星は水が失われ二酸化炭素の大気に覆われた惑星であることがわかってきました。どこに水が失われたのか?二酸化炭素大気はどう維持されるのか?に焦点を当て、これまでとこれからの火星探査をご紹介します。
講師
青木 翔平 講師 [ 複雑理工学専攻 ]
キーワード
宇宙、火星、金星、探査機
必要機材
プロジェクター

脳のシミュレーション ~ 人間のように考える人工知能を目指して ~

対象
  • 高校生
  • 一般
概要
私たちの脳では、コンピュータのように計算したり、物事を記憶できたりします。最近の人工知能では、顔認識などにおいて人間以上のパフォーマンスを上げられるようになってきました。その一方で、省エネルギー性や限られた情報で意思決定を行う能力など、脳から学ばなければならない点はたくさんあります。この講演では、脳やその一部をコンピュータ上に作ってシミュレーションをする技術について紹介します。
講師
小林 亮太 准教授 [ 複雑理工学専攻 ]
キーワード
脳、シミュレーション、 数理モデリング、人工知能
必要機材
プロジェクター(現地開催の場合のみ)

人工知能研究のこれまでとこれから

対象
  • 中学生
  • 高校生
  • 一般
概要

スマホやSNSなど、私達の身の回りの様々な場面で人工知能(AI)が用いられています。また、物理、化学、医学などの科学の発展にも、AIが活用されつつあります。現在のAIのコア技術は、データを用いてコンピュータに予測能力や生成能力をもたせる機械学習です。本講義では、機械学習のしくみを解説し、最先端研究の一端を紹介します。そして、今後AIをどのように発展させ、活用していくべきか、みなさんと議論できればと思います。

講師
杉山 将 教授 [ 複雑理工学専攻 ]
キーワード
人工知能、機械学習、教師付き学習、教師なし学習、強化学習、生成AI
必要機材
プロジェクター、マイク

日本式 宇宙惑星望遠鏡の作り方

対象
  • 高校生
概要
人工衛星は、今の世の中の生活を支えるなくてはならないものとなりました(通信、気象観測、測位)。我々の生活を支える実用的な目的のための他に、科学調査という目的が人工衛星にはあります。昔の図鑑にはアメリカやソ連(ロシア)が打ち上げた人工衛星が撮影した写真がたくさん載っていました。最近は、日本も、諸外国に負けないユニークな惑星の観測を行っています。惑星の科学調査はどのように進められているのでしょうか?惑星調査のための人工衛星計画(計画の立案から試作~開発~打ち上げ~発見)までの一連のストーリーをお話します。
講師
𠮷川 一朗 教授 [ 複雑理工学専攻 ]
キーワード
宇宙、惑星の姿、望遠鏡、大気、プラズマ
必要機材
プロジェクター(ご用意ください)

生命科学研究系

メダカが教えてくれること

対象
  • 小学生
  • 中学生
  • 高校生
  • 一般
概要
遺伝子組換えによって光るメダカを作製したり、メダカの成魚や発生途中の胚に放射線を照射して、放射線が生物の体に与える影響を研究しています。宇宙放射線の影響を調べるために国際宇宙ステーションでメダカを3ヶ月間飼育する計画を進めています。宇宙環境がメダカの健康に与える影響を調べるために、メダカの動きや自律神経の研究を始めています。また、柏キャンパス近辺や日本各地の野生のメダカを採集して調査しています。
講師
尾田 正二 准教授 [ 先端生命科学専攻 ]
キーワード
放射線、メダカ、宇宙、健康、環
必要機材
プロジェクター(ご用意ください)

昆虫に学ぶ性を決めるスイッチのしくみ

対象
  • 中学生
  • 高校生
  • 一般
概要
ほとんどの動植物は雄と雌という性をもつ。なぜ性があるのか?それは、卵と精子を作るためだ。でも、性とはそんなに単純じゃない。雄と雌を比べると様々な違いがみられる。同じ人間でありながら、なぜこうも違うものか、と思うほど男と女の間にも違いがみられる。雄と雌の間にみられる違いは、どのようにして生み出されるのだろうか?本講義では、性を決めるスイッチのしくみについて昆虫を例に挙げ、わかり易く紹介する。
講師
鈴木 雅京 准教授 [ 先端生命科学専攻 ]
キーワード
ヒト、進化、多様性、遺伝子
必要機材
プロジェクター(ご用意ください)

私たちのカラダにかくされた進化の秘密

対象
  • 小学生
  • 中学生
  • 高校生
  • 一般
概要
私たちヒトは、二本足で歩いたり、複雑なことばを使ったりと、他の動物にはないユニークな特徴を数多く持っています。さらに、ヒト同士を比べてみると、肌の色や体の大きさ、かかりやすい病気の種類など、個人間でも実に様々な違いがあることがわかります。このようなヒトの特徴が、進化の過程でどのようにして生じてきたのかについてお話をします(高校生以上の方を対象とした講義は、特に遺伝子に着目した内容となります)。
講師
中山 一大 准教授 [ 先端生命科学専攻 ]
キーワード
ヒト、進化、多様性、遺伝子
必要機材
プロジェクター(ご用意ください)

体内時計と健康

対象
  • 中学生
  • 高校生
  • 一般
概要
体内時計は、バクテリアからヒトに至るまで、地球上の多くの生物に存在し、行動や様々な生理機能の概日リズム(サーカディアンリズム)を制御しています。体内時計の乱れは、睡眠障害のみならず、糖尿病やメタボリックシンドロームなどの病気とも密接に関連しています。本講座では、体内時計のしくみから最新の時間治療まで、身近な話題を多く交えて概説します。
講師
大石勝隆 客員教授[メディカル情報生命専攻](産業技術総合研究所
キーワード
サーカディアンリズム、時計遺伝子、睡眠障害、生活習慣病、時間治療
必要機材
プロジェクター(ご用意ください)

環境学研究系

クロマグロー熱い血潮を持つ魚

対象
  • 中学生
  • 高校生
  • 一般
概要
寿司だねなどの食材として馴染みのあるクロマグロや近縁種の生態や近年の資源動向を、最新の研究成果をふまえながら分かりやすく紹介します。
講師
北川 貴士 教授 [ 自然環境学専攻 ]
キーワード
クロマグロ、回遊、体温生理、バイオロギング、持続可能な利用
必要機材
プロジェクター

ウナギとマグロの大回遊 ―持続的資源の利用に向けてー

対象
  • 高校生
  • 一般
概要
産卵海域と生息海域が大きく離れ太平洋を大回遊する魚類がいます。ウナギやマグロはその代表例であり、過酷な海洋環境の中で生き抜くための巧みな戦略を備えています。それらの生態的特長を紹介します。
講師
木村 伸吾 教授(兼担) [ 自然環境学専攻 ]
キーワード
地球環境変動、産卵回遊、海洋循環、水産資源、資源管理
必要機材
プロジェクター(ご用意ください)

CO2貯留技術の環境影響評価

対象
  • 高校生
  • 一般
概要
CO2海域地中貯留のような大規模海洋利用技術の実施には、社会的な受容が必要である。社会的受容性獲得のためには環境影響評価が不可欠となる。環境影響評価技術を伴う海洋開発技術は、環境に配慮した技術として国際競争力を持つことが可能となる。現在考えられている環境影響評価手法について概説する。
講師
佐藤 徹 教授 [ 海洋技術環境学専攻 ]
キーワード
二酸化炭素、海洋隔離、環境影響、温暖化対策、社会受容性
必要機材
プロジェクター(ご用意ください)

日本の海からエネルギーを ~海洋再生可能エネルギー開発~

対象
  • 中学生
  • 高校生
  • 一般
概要
日本の周囲にある広大な海はエネルギー源の宝庫です。持続可能な社会を構築するため、枯渇することのない再生可能エネルギーを海から取り出す技術とこれまでの取り組みについて紹介します。
講師
平林 紳一郎 准教授 [ 海洋技術環境学専攻 ]
キーワード
海洋、排他的経済水域、再生可能エネルギー、エネルギーポテンシャル、洋上風力発電
必要機材
プロジェクター

環境センシングと情報処理技術

対象
  • 中学生
  • 高校生
  • 一般
概要
近年の技術革新、情報社会の浸透により、実験や観測を通して自然界から得られる環境データは膨大になり、多様化している。「自然」と「人間」が相互に及ぼし合う影響の把握と理解を目的として、自然界の環境データを効率よく取得(センシング)し、上手に利用(情報処理)するための技術の必要性と関連する知識・スキルについて、海外や極地での環境調査事例などを交えてわかりやすく概説する。
講師
水野 勝紀 准教授 [ 環境システム学専攻 ]
キーワード
環境計測、情報処理、デジタライゼーション、データサイエンス、物理探査
必要機材
プロジェクター

サステイナビリティ~未来をデザインするコンセプト

対象
  • 中学生
  • 高校生
  • 一般
概要
サステイナビリティということばをご存じですか。「持続可能性」などと訳され、人類が生存し続けるために必要な要件というような意味です。温暖化、エネルギー危機、食糧の安全保障、生物多様性の減少、金融危機、貧困や格差、等の問題を乗り越えて、サステイナブルな未来社会を作っていくための知恵を探ります。
講師
小貫 元治 准教授 [ 国際協力学専攻 ]
キーワード
サステイナビリティ、循環型社会、成長の限界、アジェンダ21、持続可能な発展のための教育(ESD)
必要機材
プロジェクター(ご用意ください)