過去の開催一覧|

2013年度第7回学融合セミナー

講義:
2013年12月25日 16:40~18:10
場所:
新領域基盤棟大講義室(2C0)
江尻 晶 准教授

素人学のすすめ (もし、1ヘクタールの土地があったら、原子力や石油に頼らずにあなたはエネルギー・食糧を自給できますか?

江尻 晶 准教授

 報道やネットには、情報が溢れていますが、時にその不正確さや悪質さに辟易することがあります。間違った情報に振り回されないようにするために、素人学を勧めたいと思います。ここでは、副題のテーマを簡単な原理から考察します。具体的には、一ヘクタールの土地で、太陽光発電、水力発電、バイオ燃料栽培、米作、放牧をしたとして、人間一人がエネルギー・食糧を自給できるかを考えます。

永田晋治 准教授

昆虫の本能的な摂食行動の分子メカニズム解明への前座として

永田晋治 准教授

 「食べたい」という動物でみられる摂食モチベーションにより駆動される行動には、「何を食べたいか?」ということまで決められている。この本能的な摂食行動の制御機構を分子レベルで理解するため、私たちは昆虫を使って内分泌学的な見地から研究をしている。これまで、カイコから摂食行動を調節する脳神経ペプチドホルモンを複数同定してきた。現在、脳神経系でこのホルモン類がどのようなネットワークを形成し、行動を調節しているかを明らかにすることを目指している。

井原 智彦 准教授

ライフサイクル的思考に基づいた都市の高温化に対する対策設計

井原 智彦 准教授

 ヒートアイランド現象や地球温暖化の進展により、東京を始めとする都市の気温は著しく上昇している。これに対して、気温を下げるべく緑化が推進されたり、熱中症を予防すべく暑さ指数予報が実施されたりしている。しかしながら、ライフサイクル的思考の観点からは、我々が真に望む対策は別である可能性がある。セミナーでは、ライフサイクル的思考について概説し、それを都市高温化による環境影響評価に適用した事例について紹介する。