2021年度第4回学融合セミナー
- 講義:
- 2021年7月14日 16:50~18:35
- 場所:
- オンラインにて開催
海馬における時間情報と空間情報の表現
藤澤 茂義 客員教授
海馬は、経験した出来事についての記憶である「エピソード記憶」の形成を担っている脳部位である。今回は、空間情報・時間情報処理の観点から海馬の生理学的機能について紹介する。
ヒトゲノム完全解読はいつごろ達成され、どのような新分野を生むか?
森下 真一 教授
2003年に「ヒトゲノムの解読完了」が宣言されたあとも、未完成のヒトゲノムを完全にする努力は続いています。完全解読は近い将来に達成されるだろうという期待感がゲノム研究コミュニティにはあります。そのために鍵となる技術、長大なDNAを断片化し、解読し、復元するためのアルゴリズムについて触れようと思います。また完全解読が達成されたあとに期待できる研究スタイルについても私見を述べたいと思います。
ドップラーレーダーによる海面観測
林 昌奎 教授
海面は常に変動しています。変動の原因は海面に吹く風、海面気圧、海水密度、地形などさまざまですが、一般に、海面変動の様子は海面形状を表す波浪と流れに代表されます。海洋に存在する全てのものは波浪と流れの影響を受けて漂流及び動揺し、海洋工学は海洋変動を把握するところから始まり、その影響を評価するところに帰着します。パルスドップラーレーダーを用いて行う、海面の水位変動(津波や潮位)、波浪、海上風、海氷などの海面物理現象のリモートセンシングについて紹介します。