新領域創成科学研究科について

「学融合」という概念で 新しい学問領域を創出する

新領域創成科学研究科は、学際性をさらに推し進めた「学融合」という概念で新しい学問領域を創出することを目指して1998年に設置されました。東京大学のすべての部局の全面的な協力のもとに新設された修士・博士課程のみの大学院(独立研究科)です。基盤科学研究系、生命科学研究系、環境学研究系に属する11専攻と、全系にまたがるサステイナビリティ学大学院プログラム、特徴のある研究センターから構成されています。
ナノ、物質・材料、エネルギー、情報、複雑系、生命、医療、環境、国際協力など、伝統的な学問体系では扱いきれなくなった分野横断的な重要課題に取り組むために、各分野をリードする意欲的な教員が集結しました。約200名の教員、約1,600名の大学院学生を擁し、組織の壁を取り払った自由でオープンな研究教育環境の中で多様なメンバーが密に交流・協力し、人類が直面する新しい課題に挑戦していくことが研究科の基本理念です。

学生の教育においては、幅広い教養と深い専門性を併せ持つ人材を育成するために、数々の横断的教育プログラムを実践しています。柏キャンパス内の物性研究所、大気海洋研究所、カブリ数物連携宇宙研究機構、宇宙線研究所と連携した深くかつ幅広い専門教育とともに、社会のリーダーとなるための知力と体力を高めるプログラムや付属施設の充実にも力を入れています。これまでに11,000人を超える修了者を世に送り出しています。
産学連携や地域との連携においては、柏の葉キャンパス駅前に2014年に竣工した東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライトや柏の葉アーバンデザインセンターを拠点として、柏スマートシティの社会実験への参加や、ベンチャー企業への支援など新しい取り組みを行っています。また、東京大学が進める筑波-柏-本郷イノベーションコリドー構想の中核拠点として、柏Ⅱキャンパスに産学協創拠点の構築を進めています。
大学の国際化においては、留学生の居住施設を備えた学住一体の国際カレッジ化を推進しており、東京大学の国際化の窓口としての役割を担っています。本研究科は豊かな緑と先進的な都市機能を融合させた未来指向都市の中核をなすキャンパスの中で、新天地の開放感を享受しながら成長を続けています。

 

既存領域の壁を乗り越え知の最前線を拓く

未来は常に新しい知を求めています。
立ちふさがる難問に穴を穿ち、その先への道を示す健全で力にあふれた知を。

東京大学新領域創成科学研究科は
先端的な3つの研究系を緑豊かなキャンパスに結集し、
自由闊達な学の融合により、未開拓領域の研究・教育を推し進めています。

データサイエンス・新物質・資源・エネルギー・ゲノム・医療・ヘルスケア
生命原理・脳・複雑性・安全・リスク・気候変動・環境・宇宙
地球・海洋・社会デザイン・持続可能性・人間拡張

人類の未来を担う研究分野のひとつひとつが
未だ見ぬ知恵と想像力、直観と情熱を求めています。

誰も知らない未開拓領域に臨み、知の最前線を拓く。
その冒険に、あなたも参加しませんか。