センター長挨拶

センター長 挨拶

地球温暖化は喫緊の課題であり、カーボンフリーで安定なエネルギー源の確保は我が国に必須のものであります。また、エネルギー安全保障を考えるのであれば、多種多様な性質を持つ複数のエネルギー源を国内に、国産技術で設置することが望まれます。フュージョンエネルギーは、これらの要件を満たし得るエネルギー源です。これまで、日本はフュージョンエネルギー研究開発において世界トップレベルの水準を維持しており、大型国際プロジェクトITERにおいても日本は重要な貢献をしています。

現在、フュージョンエネルギーの研究開発は変革期を迎えています。これまでの研究開発成果の積み重ねや高温超伝導コイル等の技術開発により、小型で魅力的なフュージョン炉が見通せるようになり、多数のスタートアップ企業が設立され、急速に産業化が進められようとしています。このような状況で、我々アカデミアは、基礎を固めつつ、革新的なアイディアの創出、産業化への貢献が求められています。本フュージョンエネルギー学際センターには、4つの部門、定常運転技術部門、革新的閉じ込め部門、先進計測・制御部門、フュージョンシステム部門があります。最初の3部門では、これまで培ってきた成果活かしつつ、さらなる発展を目指します。最後のフュージョンシステム部門はフュージョンエネルギーを学際的な立場から研究する部門であり、学内の英知を結集してフュージョンエネルギーに関連する研究を推進しつつ、産業界の支援により設置する社会連携講座を中心にして、フュージョンエネルギーの産業化にも貢献します。

現在は、フュージョンエネルギーの研究開発における変革期であります。センターを組織することで、機動的で強力な社会貢献を推進していきますので、皆様のご協力をいただければ幸いです。

2025年4月1日 フュージョンエネルギー学際研究センター長 江尻晶