浅野 浩志
(あさの ひろし/客員教授/環境学研究系)
人間環境学専攻/グローバルエネルギー工学講座/次世代エネルギーシステム
略歴
1982年3月 東京大学工学部電気工学科卒業
1984年3月 東京大学大学院工学系研究科電気工学専攻修士課程修了
1984年4月 (財)電力中央研究所入所
1988年9月 米国スタンフォード大学客員研究員
1993年1月 東京大学博士(工学)
1993年4月 東京大学工学部助教授
2005年4月 東京大学大学院工学系研究科教授
2010年4月 電力中央研究所社会経済研究所長
2011年8月-現在 東京大学大学院新領域創成科学研究科客員教授
2012年7月-現在 電力中央研究所 副研究参事
2014年4月-2017年3月 早稲田大学大学院先進理工学研究科客員教授
2016年4月 東京工業大学先進エネルギー国際研究センター特任教授
2017年7月 電力中央研究所 研究参事、
2019年1月 岐阜大学地方創生エネルギーシステム研究センター教授、現在に至る。
教育活動
大学院:環境経済学
研究活動
- デマンドサイド・マネジメント(DSM,1983-2000):電力負荷平準化問題に対応するため、DSMの理論的研究を行い、電気事業における導入の基礎とした(文献1,2)。
- 電力市場と送電料金(1990-):電力自由化に伴う送電サービス料金理論、電力取引の研究(文献3)。
- 分散型エネルギーシステムの制御・運用・計画手法(2000-2010):再生可能エネルギーを活用するマイクログリッド等分散型エネルギーシステムの制御・運用・計画手法の開発を行った(文献4,5)。
- スマートグリッドとデマンドレスポンス(2005-):低炭素型社会のインフラとなる次世代エネルギーシステムの核をなすスマートグリッドの構成・運用、特に需要側資源であるデマンドレスポンスの系統貢献を研究(文献6)。
文献
1) H. Asano, S. Sagai, E. Imamura, K. Ito, R. Yokoyama: Impacts of Time-of-Use Rates on the Optimal Sizing and Operation of Cogeneration Systems, IEEE Transactions on Power Systems, Vol.7, No.4, pp.1444-1450, Nov. 1992.
2) 浅野浩志,桑畑暁生:コージェネレーターを含む電力供給システムのゲーム論的解析,電気学会論文誌, Vol.113-B, No.7, pp.713-719, 1993年7月.
3) 浅野浩志,岡田健司:地域別送電線使用料金の算定手法,電気学会論文誌, Vol.117-B, No.1, pp.61-67, 1997年1月.
4) 浅野浩志,高橋雅仁,西尾健一郎:民生用コージェネレーション普及による需給両面におけるCO2排出変化の分析,電気学会論文誌, Vol.127-B, No.9, pp.987-993, 2007年9月.
5) 有木和歌子,浅野浩志,幸田栄一,坂東茂:燃料価格・電力価格不確実性下での分散型エネルギーシステムの投資リスク評価,電気学会論文誌, Vol.129-B, No.12, pp.1486-1493, 2009年12月.
6) 菊池広典,浅野浩志,坂東茂:再生可能エネルギー電源大量連系時の業務用空調機電力制御による負荷周波数制御,電気学会論文誌, Vol.135-B, No.4, pp.233-240, 2015.
その他
電気学会上級会員、エネルギー・資源学会副会長、IEEE、CIGRE,国際エネルギー経済学
会(IAEE)各会員。
将来計画
本研究室では、国、地方自治体、エネルギー産業等広く社会と連携して、再生可能エネルギー電力と需要側資源を活用した次世代エネルギーシステムの理論研究と社会実装を目指します。
教員からのメッセージ
本研究室に所属する学生は,指導教員が所属する電力中央研究所で研究を行います。電力中央研究所の幅広い研究分野と連携しながら、高度で実践的な研究を行うことができます。
また,柏キャンパスで開講されている講義を履修するために,柏キャンパスの研究室に勉学環境が与えられます。技術と経済の両面から次世代エネルギーシステムの在り方とその実現方法を研究し、グローバルな問題の解決に資する有用な人材を輩出していきたい。