教員紹介

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山田 育穂

(やまだ いくほ/教授/環境学研究系)

社会文化環境学専攻/空間環境情報学協力講座/都市空間解析、空間統計学

略歴

1997年3月東京大学工学部都市工学科卒業
1999年3月東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士課程修了
2004年5月ニューヨーク州立大学バッファロー校地理学専攻博士課程修了(Ph.D.)
2004年8月インディアナ大学-パデュー大学インディアナポリス校 地理学科及び情報科学部 助教授
2006年7月ユタ大学 地理学科 助教授
2010年8月東京大学空間情報科学研究センター 准教授(2011年4月-2013年3月は兼任)
2011年4月東京大学大学院情報学環 准教授
2013年4月中央大学理工学部人間総合理工学科 教授
2019年9月東京大学空間情報科学研究センター 教授(現職)

教育活動

大学院:空間情報解析、空間情報解析演習

研究活動

本研究室の専門分野は、都市空間で発生する様々な事象を対象として、その空間分布の特徴と背景に潜在する秩序を理解することを目的とする都市空間解析である。研究内容は、都市空間解析のための手法の開発に関わる理論研究と、そうした解析手法や空間データを駆使して特定の空間事象の解明に取り組む応用研究とに大別できる。


理論研究のテーマ: 空間分布の時間的な変化に着目した時空間分析、ネットワーク空間上の空間分析、など。
応用研究のテーマ: 都市空間の歩きやすさ(ウォーカビリティ; walkability)が住民の健康に及ぼす影響、医療機関の診療録と空間情報を融合した患者動態の分析、など。

文献

1) Yamada, I. and J.-C. Thill. Local Indicators of Network-constrained Clusters in Spatial Point Patterns. Geographical Analysis, 39 (3), 2007, 268-292.
2) Rogerson, P.A. and I. Yamada. Statistical Detection and Surveillance of Geographic Clusters. Boca Raton: CRC Press. 2009.
3) Yamada, I., B.B. Brown, K.R. Smith, C.D. Zick, L. Kowaleski-Jones, and J.X. Fan. Mixed Land Use and Obesity: An Empirical Comparison of Alternative Land Use Measures and Geographic Scales. The Professional Geographer, 64 (2), 2012, 157-177.
4) 山田育穂, 岡部篤行. 都市事象の空間解析のためのMoran空間自己相関検定における棄却限界値推定式の構築. 『都市計画論文集』 2016, 51(3), 923-928.
5) 貞広幸雄, 山田育穂, 石井儀光編. 『空間解析入門 ―都市を測る・都市がわかる―』. 朝倉書店. 2018.

その他

地理情報システム学会(理事 2018年-)、日本都市計画学会、日本地理学会、日本地球惑星科学連合(代議員 2020年-)、日本学術会議(連携会員 2014年-)、American Association of Geographers、など。

将来計画

空間ビッグデータ等を活用し、都市の状況や変化を速やかに捉えまた予測するための手法を開発して、まちづくり等における意思決定をサポートすることを目指しています。

教員からのメッセージ

専門性を磨き、広い視野を身につけて、研究の楽しさを見つけてください。