竹谷 純一
(たけや じゅんいち/教授/基盤科学研究系)
物質系専攻/新物質・界面科学講座/有機エレクトロニクス科学
略歴
1989年3月東京大学理学部物理学科卒業
1991年3月東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修士課程修了
1991年4月(財)電力中央研究所2001年1月
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻論文博士(理学)2001年8月~2002年11月スイス連邦工科大学固体物理研究所客員研究員2005年3月~2006年3月
(独)理化学研究所客員研究員2005年10月~2006年3月東北大学金属材料研究所客員助教授2006年4月大阪大学理学研究科化学専攻准教授2010年4月大阪大学産業科学研究所を経て2013年4月より現職
教育活動
大学院:新物質科学概論Ⅱ
工学部応用化学科:物性論Ⅰ
研究活動
地球規模の環境変化や急激な少子高齢化による社会構造変化が進む中、次世代の電子デバイスには、更なる利便性と環境制約を鑑みた多様性が求められています。こうした背景の中、容易で安価、環境負荷が小さい製造プロセスや機械的柔軟性といった魅力を有する有機半導体材料への期待が高まっています。
本研究室では、デバイス機能の源となる新たな有機半導体表面・界面の開発とそこでの電子伝導現象をベースとした物質科学研究、また、その結果を有機エレクトロニクス産業に結び付ける応用開発研究を多角的に展開しています。
1.先進的な高性能有機デバイス及びマトリクスアレイの開発
2.高性能有機半導体トランジスタのキャリア伝導機構の解明
3.有機へテロ接合界面における電子伝導層の形成と新規二次元電子層の創出
4.新規有機半導体材料の合成と機能発現[o:]
その他
日本物理学会、応用物理学会、日本化学会、MRS、APS
将来計画
引き続き、産業応用につながる物質科学の基礎研究と基礎科学に基づいたオリジナリティーの高い産業応用研究を進めます。
教員からのメッセージ
大学院で研究することの意義は、新しい実験結果を得て、自ら考え、興奮し、周りの人と協力し、社会に発信するというプロセスを経て、課題を解決することに対する成功体験や自信を身につけられることだと思います。研究室で何年か一緒に過ごした後、学生さんたちが驚くほどたくましくなっていかれるのを何度も目にして、いつも驚嘆しています。皆さんが、充実した研究をされて、次の世代を背負う活躍をされることを心から願っています。