教員紹介

小﨑 美希

(こざき みき/准教授/環境学研究系)

社会文化環境学専攻/空間環境学講座/建築環境工学、光環境・視環境、照明計画、環境心理学

略歴

2009年3月東京大学工学部建築学科卒業
2011年3月東京大学大学院工学系研究科建築学修士課程修了 修士(工学)
2014年3月東京大学大学院工学系研究科建築学博士課程修了 博士(工学)
2014年4月東京電機大学未来科学部 研究員・非常勤講師、芝浦工業大学デザイン工学部 非常勤講師
2014年5月(独)建築研究所 専門研究員
2014年9月明治大学理工学部兼担講師
2014年10月お茶の水女子大学生活科学部 非常勤講師
2015年3月お茶の水女子大学 助教
2020年4月お茶の水女子大学 准教授
2020年6月より現職

教育活動

大学院:社会文化環境学概論、建築光環境、建築光環境演習など
工学部建築学科:環境工学概論、環境・設備演習、建築光環境・視環境、環境設備第三 <非常勤>
実践女子大学:住環境・設備学

研究活動

人にとって快適な環境とは何か、人は環境をどのように捉えているのかを中心に研究を行っている。
建築環境工学は昔、計画原論と呼ばれていたこともあった。これは、窓を一つ設置することを考えただけでも、デザイン性の問題だけでなく、光の入り方、太陽熱、周辺の音、空気(換気)など物理的な環境との関係を把握した上で計画を立てることが必要不可欠だからである。空間を体験する人の心理学的側面と光・音・熱などの物理的な要因との関係を明らかにし、空間を評価する。これにより人が空間を体験して快適と感じるための条件が把握でき、今後の設計につなげることができる。
これまで、特に照明・視環境を中心に研究してきた。空間の明るさ感、光の印象、商業店舗の照明計画、店舗の入りやすさ、照明器具の開発、看板の視認性などをテーマに研究を行ってきた。

文献

1)小﨑美希:個人のばらつき表現としての二転換点モデルに関する考察、日本建築学会環境系論文集、No.768、pp107-114、2020.
2)小﨑美希、孟暁紅、平手小太郎:公共施設や商業施設における鏡周りの照明環境に関する研究、日本建築学会環境系論文集、Vol.83、No.749、pp573-580、2018.7.
3)小﨑美希、平手小太郎:商業店舗の照明設計チャート開発のための基礎的研究、日本建築学会環境系論文集、Vol.81、No.724、pp503-512、2016.6.
4)岡田桜綾、小﨑美希:道把握タイプに関する研究、日本建築学会環境系論文集、No.761、pp615-622、2019.
5)出口敦、三浦詩乃、中野卓、小﨑美希、他11名:ストリートデザイン・マネジメント―公共空間を活用する制度・組織・プロセス(分担執筆)、学芸出版社、pp.142-144、2019.3
6)垂水弘夫、鍵直樹、円井基史、小﨑美希、富田隆太:基礎教材 建築環境工学(分担執筆)、井上書院、p.19ならびにpp.100-137、2017.8.
7)小﨑美希、他12名:日本建築学会 環境基準 AIJES-L0001-2016 照明環境規準(6章を平手小太郎氏と分担執筆)、日本建築学会、pp. 36-53、2016.6.

その他

その他の活動:日本建築学会、照明学会 各会員。
日本建築学会:環境心理小委員会(委員:2013~2016、幹事:2017~2022)、文献抄録第三部会 (委員:2014~2022、主査:2023~)、環境心理生理運営委員会(幹事:2023~)など。
照明学会:ALC委員など。

将来計画

本研究室では、視覚情報、建築空間、環境心理に関連する研究を進めております。日常の気づきを大切に、生活者の視点に立って問題解決に資する研究活動を行っていければと思います。

教員からのメッセージ

身の回りの環境を整えるためには、広い視野、他分野にわたる知識、それら知識を応用する能力が必要であると考えます。新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻では、先生方の分野も幅広く、いろんな刺激を受ける機会があります。専門性を身に着けると同時に他分野の理解を深める機会を得られると思います。

ホームページのURL

http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/kozaki-lab/