教員紹介

梶田 信

(かじた しん/教授/基盤科学研究系)

先端エネルギー工学専攻/プラズマ理工学/プラズマ科学

略歴

2000年3月 名古屋大学工学部電気電子情報工学専攻卒業
2002年3月 東京大学工学研究科修士課程修了
2005年3月 東京大学工学研究科博士課程修了(博士(工学))
2005年4月 日本学術振興会PD(名古屋大学)
2007年1月 日本原子力研究開発機構 任期付研究員
2008年5月 名古屋大学エコトピア科学研究所講師
2011年6月 名古屋大学エコトピア科学研究所准教授
2015年10月 名古屋大学未来材料システム研究所准教授
2022年2月より現職

研究活動

エネルギー問題解決の切り札と考えられている核融合実現に向けて、プラズマと材料の相互作用の理解は必要不可欠です。特に材料と激しく相互作用をするダイバータと呼ばれる領域では、タングステンと呼ばれる金属が高熱粒子負荷にさらされ、表面構造は変化し通常とは大きく異なる物性を持ちます。これらの現象を理解するために、プラズマ装置を用いてプラズマと材料の相互作用を実験的に調べています。特に、ヘリウムと金属はある条件で激しく相互作用し、表面にナノファズ(綿毛)を形成することが分かってきており、その現象に着目した実験を行っています。さらに、プラズマの制御には必要不可欠なプラズマ計測の開発に取り組んできました。プラズマ計測においては、プラズマの発光とプラズマの特徴を機械学習等で学習させることによって、計測手法として確立することを目指しています。加えて、プラズマにより表面改質をした金属や金属酸化物を用いて光電気化学反応を利用したエチレンの分解や人工光合成の実験に取り組んでいます。

その他

プラズマ核融合学会、日本物理学会、応用物理学会、日本化学会、触媒学会 各会員。