風間 しのぶ
(かざま しのぶ/准教授/環境学研究系)
社会文化環境学専攻/循環環境学講座
略歴
2008年3月 お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科博士前期課程修了 修士(理学)
2011年3月 お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科博士後期課程修了 博士(理学)
2011年4月 お茶の水女子大学大学院 リサーチフェロー
2013年4月 東北大学未来科学技術共同研究センター 産学官連携研究員
2016年10月 東北大学未来科学技術共同研究センター 助教
2017年4月 お茶の水女子大学シミュレーション科学・生命情報学教育研究センター 研究員
2017年7月 お茶の水女子大学シミュレーション科学・生命情報学教育研究センター 特任講師
2018年4月 東京大学工学系研究科都市工学専攻 特任講師
2022年8月 東京大学工学系研究科都市工学専攻 特任准教授
2023年4月より現職
教育活動
大学院:循環型水処理学、地域水環境演習、社会文化環境学概論
工学部都市工学科:環境工学実験演習第一
研究活動
感染症に対して関心が高まる中、公衆衛生のさらなる向上が期待されています。今後、上下水道システムや水環境においては、多様な病原微生物の監視や安全性評価が求められるでしょう。
そこで、上下水道システムや水環境における微生物学的安全性に関する研究、下水中ヒト腸管系ウイルス検出による疫学的調査(下水疫学)など、都市における公衆衛生の向上を目指して研究しています。そのための要素技術として病原微生物の網羅的検出手法や微生物汚染指標などの開発を行っています。また、途上国における水と衛生問題の解決に向け、地下水汚染調査や水処理技術の安全性評価のためのケーススタディを行い、水供給システム改善に向けた提案も行っています。
文献
- Dina Urfanisa, Shinobu Kazama, Satoshi Takizawa. Evaluation of a slum upgrading program for improvement of water supply in Bandung City, Indonesia, Water, 14(19), 3025, 2022.
- Shinobu Kazama, Takayuki Miura, Yoshifumi Masago, Yoshimitsu Konta, Kentaro Tohma, Takafumi Manaka, Xiaofang Liu, Daisuke Nakayama, Takashi Tanno, Mayuko Saito, Hitoshi Oshitani, Tatsuo Omura. Environmental surveillance of norovirus genogroups I and II for sensitive detection of epidemic variants, Applied and Environmental Microbiology, 83: e03406, 2017.
- Shinobu Kazama, Yoshifumi Masago, Kentaro Tohma, Nao Souma, Toshifumi Imagawa, Akira Suzuki, Xiaofang Liu, Mayuko Saito, Hitoshi Oshitani, Tatsuo Omura. Temporal dynamics of norovirus determined through monitoring of municipal wastewater by pyrosequencing and virological surveillance of gastroenteritis cases, Water Research, 92, 244–253, 2016.
- Shinobu Kazama, Narue Tameike, Naoko Nakagawa, Masahiro Otaki. A fate model of pathogenic viruses in a composting toilet based on coliphage inactivation, Journal of Environmental Sciences, 23(7), 1194–1198, 2011.
その他
土木学会、日本水環境学会、International Water Association
教員からのメッセージ
私たちの生活を支える水環境が、現在、そして将来抱える問題の解決に向けて一緒に考えてみませんか。みなさんの柔軟な発想に期待しています