今野 義浩
(こんの よしひろ/准教授/環境学研究系)
海洋技術環境学専攻/海洋利用システム学講座 海底資源開発工学分野/海底資源開発
略歴
2003年3月東京大学工学部システム創成学科卒業
2008年10月東京大学大学院工学系研究科地球システム工学専攻博士課程修了 博士(工学)
2009年4月産業技術総合研究所 研究員
2016年10月産業技術総合研究所 主任研究員を経て2017年8月より現職
教育活動
大学院:海洋開発システム論、環境調和システム設計
工学部システム創成学科:先進デザイン、プログラミング基礎
研究活動
メタンハイドレート層からのガス生産技術の開発:
数値解析やラボ実験を通じて、メタンハイドレート胚胎地層の特性に応じた大量かつ安定的なガス生産技術の開発を進めています。
メタンハイドレート開発システムの検討:
海底石油・天然ガスとメタンハイドレートの共通点・相違点を整理し、メタンハイドレート開発に特有の技術要件を明らかすることで、掘削から生産、輸送に至る一連のメタンハイドレート開発システムの検討を進めています。
海底資源開発・海底利用戦略の構築・発信:
産業化にあたっての技術的、政策的、社会的課題を抽出し、実現化のロードマップを作成することで、日本主導の海底資源開発・海底利用戦略の構築・発信を進めています。
文献
1) Y. Konno, A. Kato, J. Yoneda, M. Oshima, M. Kida, Y. Jin, J. Nagao, N. Tenma, Numerical analysis of gas production potential from a gas-hydrate reservoir at Site NGHP-02-16, the Krishna-Godavari Basin, offshore India-Feasibility of depressurization method for ultra-deepwater environment, Marine and Petroleum Geology, in press (2018).
2) Y. Konno, T. Fujii, A. Sato, K. Akamine, M. Naiki, Y. Masuda, K. Yamamoto, J. Nagao, Key findings of the world’s first offshore methane hydrate production test off the coast of Japan: Toward future commercial production, Energy & Fuels 31 (3), 2607-2616 (2017).
3) Y. Konno, J. Yoneda, K. Egawa, T. Ito, Y. Jin, M. Kida, K. Suzuki, T. Fujii, J. Nagao, Permeability of sediment cores from methane hydrate deposit in the Eastern Nankai Trough, Marine and petroleum geology 66, 487-495 (2015).
4) Y. Konno, Y. Jin, K. Shinjou, J. Nagao, Experimental evaluation of the gas recovery factor of methane hydrate in sandy sediment, RSC Advances 4 (93), 51666-51675 (2014).
5) Y. Konno, Y. Masuda, Y. Hariguchi, M. Kurihara, H. Ouchi, Key factors for depressurization-induced gas production from oceanic methane hydrates, Energy & fuels 24 (3), 1736-1744 (2010).
その他
日本船舶海洋工学会、石油技術協会、資源素材学会、AGU各会員。
日本船舶海洋工学会 海底・海底下資源開発ストラテジー研究委員会 幹事、International Ship and Offshore Structures Congress (ISSC), Specialist Committees: Subsea Technology, Member等。
将来計画
大水深海底資源の実用化を目指すとともに、海底下へのCO2隔離など、海底利用技術も含めた研究開発を進めていきます。
教員からのメッセージ
海底は地球に残された最後のフロンティアです。既成概念にとらわれない自由な発想で、海底の持続可能な利活用方法を共に考えましょう。