山﨑 由大
(やまさき ゆうだい/教授/環境学研究系)
人間環境学専攻/サステナブル動力エネルギーシステム学分野/自動車用パワートレインおよび分散型エネルギーシステムの高効率化、最適化、協調
略歴
1997年3月 慶應義塾大学理工学部機械工学科 卒業
1999年3月 慶應義塾大学大学院理工学研究科機械工学専攻 前期博士課程 修了
2003年9月 慶應義塾大学大学院理工学研究科総合デザイン工学専攻 後期博士課程 修了(博士(工学))
2003年10月 東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻 産学官連携研究員
2004年4月 東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻 助手
2007年3月 東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻 講師
2011年9月~2012年7月 ミュンヘン工科大学 訪問研究員
2014年3月 東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻 准教授
2022年4月 東京大学大学院新領域創成科学研究科人間環境学専攻 教授
教育活動
大学院(新領域):人間環境学(基礎1)
大学院(工学系):Distributed Energy System -Modeling and Design-、機械力学・制御演習、自動車工学
工学部機械工学科:機械力学第一、機械力学第二、機械工学特別演習I、機械工学特別演習II、機械系四力学、自動車エンジンシステム、自動車工学
教養:初年次ゼミナール理科
研究活動
予混合気の燃焼速度計測に関する研究(1997~1999)
予混合圧縮自己着火燃焼機関の着火および燃焼機構に関する研究(1999~2003)
・素反応機構解析
・可視化エンジンによるHCCI燃焼解析
バイオマス由来燃料を用いるエンジンに関する研究(2003年~)
・低カロリーガス燃料の燃焼特性に関する研究
・燃料の組成変動に対応したエンジン制御システム
・バイオマス熱分解ガスを用いるディーゼルエンジンに関する研究
小型分散型エネルギーネットワークシステムに関する研究(2003年~)
・ガスエンジンによる自然エネルギーの変動抑制の可能性検討
・経済性・環境性・レジリエンス性を考慮した分散型電源機器導入量決定のための最適化ツールの開発
・カーボンニュートラルを目指した自動車とエネルギーシステムの制御,最適化
エンジンのモデルベース制御およびAI利用に関する研究(2011年~)
・エンジンの燃焼制御モデルの構築(文献1,2)(図1)
・過渡時の燃焼制御目標値の決定方法に関する研究
・機械学習によるサイクル変動のメカニズム解明
・機械学習による着火モデルの予測精度向上(文献3)
パワートレイン制御に用いるドライバーモデルの研究(2019年~)
・ドライバーの特性および周囲状況の影響を考慮したモデルの構築(図2)
リアルワールドにおけるCO2排出メカニズム(2021年~)
・機械学習によるHEVのCO2排出メカニズムの考察
文献
1) Yudai YAMASAKI, Ryosuke IKEMURA, Fumiya SHIMIZU, Shigehiko KANEKO,"Simple combustion model for a diesel engine with multiple fuel injections", International Journal of Engine Research, First Published November 22, 2017, Volume: 20 issue: 2, page(s): 167-180, February 1, 2019, DOI: 10.1177/1468087417742764
2) 林卓哉,山崎由大,金子成彦,疋田孝幸,水野沙織,藤井拓磨,“離散化モデルを用いたHCCIエンジンの制御シミュレーション”,日本機械学会論文集, 84 巻 (2018) 860 号 p. 17-00325 (https://doi.org/10.1299/transjsme.17-00325)
3) Shunki Nishii, Yudai Yamasaki, “Study on Automatic Adaptation for Control-oriented Model of Advanced Diesel Engine”, Journal of Engineering for Gas Turbines and Power, ASME, Journal of Engineering for Gas Turbines and Power. Paper No: GTP-21-1182, October 12, 2021, https://doi.org/10.1115/1.4052263
その他
日本機械学会、自動車技術会、日本燃焼学会、日本エネルギー学会、計測自動制御学会、各会員
将来計画
本研究室では、自動車の動力源およびエネルギーシステムを対象に、人々の利便性も考慮しながら高効率化、最適化、協調によってカーボンニュートラルで豊かな社会の実現に貢献する研究を進めていきたいと考えています。(図3)
教員からのメッセージ
知的好奇心を満足し,さらに社会に貢献する人材の育成,研究活動を目指しています。