複雑理工学専攻の李瀚政氏が第38回プラズマ・核融合学会において若手学会発表賞を受賞
投稿日:2021/12/16
- 受賞 / 表彰
新領域創成科学研究科 複雑理工学専攻の李 瀚政氏が、第38回プラズマ・核融合学会において若手学会発表賞を受賞しました。
第38回プラズマ・核融合学会年会 若手学会発表賞 |
トカマクプラズマにおける高エネルギー粒子駆動軸外れフィッシュボーン不安定性のシミュレーション研究 |
李 瀚政 氏 東京大学大学院新領域創成科学研究科 複雑理工学専攻 博士課程1年 |
受賞コメント:
この度は「第38回プラズマ・核融合学会」において 若手学会発表賞を授与して頂いたこと、大変光栄に存じます。ご指導いただいた藤堂泰先生、王?先生(核融合研)、Idouakass Malik特任研究員(核融合研)、王佳磊特任研究員(核融合研)に心より感謝申し上げます。 本研究では、これまで実験で観測されてきた軸外れフィッシュボーンモード(OFM)のシミュレーションに初めて成功し、高エネルギー粒子が励起する磁気流体力学的不安定性であるOFMの空間構造、高エネルギー粒子との共鳴条件、非線形波動粒子相互作用による周波数の変調を明らかにしました。以上の成果は、学術誌「Nuclear Fusion」に最近掲載されました(https://doi.org/10.1088/1741-4326/ac3e85)。
これらの内容に加えて、本発表では実験において観測される磁場摂動の振動波形の歪みが、非線形発展における高調波の効果によって発生することを示しました。この複雑な非線形機構を解明するため、現在研究を進めています。
賞の詳細につきましては一般社団法人プラズマ・核融合学会ホームページをご覧ください。