先端エネルギー工学専攻の博士課程1年松本諒さんと藤本博志教授がIEEE Wireless Power Week ConferenceにてBest paper awards 1st prizeを受賞
- 受賞 / 表彰
先端エネルギー工学専攻 藤本・清水・藤田研究室の松本諒さん(現 博士課程1年)、藤本博志教授が2022年7月5日~8日にフランス・ボルドーで開催されたIEEE Wireless Power Week Conference (WPW 2022)においてBest paper awards 1st prizeを受賞しました。
同会議はワイヤレス電力伝送技術を対象とした世界最大の国際会議であり、同賞は発表された論文のうち最も優れたものに送られます。
発表題目:
Adaptive Compensation Scheme for Wireless Power Transfer Systems with Coil Inductance Variation Using PWM-Controlled Switched Capacitor
著者:Ryo Matsumoto, Hiroshi Fujimoto
この発表は磁界共鳴方式によるワイヤレス電力伝送(WPT)に対して、新しい可変キャパシタの制御方式を提案したものです。
WPTシステムは補償コンデンサを使用した回路の共振現象を利用して送電を行う特徴がありますが、送電コイルと受電コイルの自己インダクタンスがコイルの位置ずれや製造誤差によって変化することで、共振ずれが発生し電力や効率が不安定となる可能性があります。
この問題に対し、WPTシステムにおける自己インダクタンス変動による電力への影響を解析し、その影響を補償するための送電と受電間の無線通信を必要としない可変キャパシタの制御方式を提案しました。
受賞コメント(松本諒):
可変キャパシタによるワイヤレス給電の共振周波数制御を卒論配属のときから研究してきましたが、この度功を奏して受賞に至ったことを大変光栄に思います。普段から指導してくださっている藤本先生、清水先生、藤田先生、永井先生、そして研究室の先輩、同期、後輩に感謝申し上げたいと思います。今回の受賞を糧に今後も一層研究に励んでまいります。