柏市立十余二小学校にてSINETを活用した特別授業を実施しました
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2024年7月16日、柏市立十余二小学校5年生のクラスと東京大学柏キャンパスをオンラインでつないで、SINETを活用した特別授業を行いました。
授業は先端生命科学専攻の尾田正二准教授が担当しました。タイトルは「メダカを宇宙に連れて行こうとして、メダカが教えてくれたこと」。
尾田准教授が過去にJAXAと行った共同研究をはじめ、さまざまなメダカの種類やその生態、環境による変化など、これまでのメダカにまつわる研究について説明しました。さらに、メダカの研究を通して得られた、「現在地球上に起こっている環境の変化」や、「健康であるということはどういうことか」など、尾田准教授自身がメダカの研究から学んだ「私たち人間へのメッセージ」を紹介しました。
最後に尾田准教授は、「世界は複雑系で成り立っており、存続している動的システムは常に適応や進化を繰り返して改善に向かうようにできている。それは、メダカも児童のみなさんも世界をより良くするために存在しているということ。そして、自然界の一部である私たちの存在意義は、地球の存続に貢献すること。地球を守るためのSDGsにぜひ興味を持って、ひとりで、みんなで考えてほしい」と想いを語りました。
児童のみなさんからは多くの質問が飛び交いました。また、実施後には「メダカのことはよく知らなかったけど、今回の授業でよく知ることができた。宇宙と地球上での実験の様子の違いが面白かった」「メダカが卵から変化して成長してくのが楽しかったし、その成長の早さに驚いた」「野生のメダカが減っていて生息数を戻さないと見られなくなってしまうので、対策を考えなくてはいけないと思った」など、今回の授業を通してさまざまな感想が寄せられました。
オンラインで授業を行う尾田准教授
児童のみなさんからの質問にオンラインで答える尾田准教授
教室でオンライン授業を受ける十余二小学校の児童のみなさん