自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト(RoAD to the L4)の開始について
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国立大学法人東京大学、国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所及び株式会社三菱総合研究所で構成するコンソーシアムは、経済産業省が国土交通省と連携し、自動運転レベル4 ※1等の先進モビリティサービスの実現・普及に向けて、研究開発から、実証実験、社会実装まで一貫して取り組む「自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト ※2(以下「RoAD to the L4」)のテーマ4「混在空間でレベル4を展開するためのインフラ協調や車車間・歩車間の連携などの取組」(以下「テーマ4」)に採択されました。また、テーマ4の愛称を、CooL4(Cooperative Level 4 Automated Mobility Service in mixed traffic environment:混在空間における協調型自動運転レベル4モビリティサービス)に決定しました。
新領域創成科学研究科は、社会文化環境学専攻の出口敦教授、人間環境学専攻の稗方和夫教授、小竹元基准教授が担当し、柏市、柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)、三井不動産株式会社と協力体制を構成し、柏の葉地区を対象にした研究を学際的に進めます。
CooL4の活動推進にあたり、2021年11月10日(水)に茨城県境町にて自動運転レベル4での協調型自動運転サービスの実現に向けてワークショップを開催しました。11月15日(月)には、CooL4プロジェクト参加メンバーによるキックオフミーティングを東京大学生産技術研究所にて開催しました。当日は新型コロナウィルス感染症拡大防止対策を考慮し、対面・オンライン併用での会議開催となりました。
「RoAD to the L4」は、技術開発、調査分析、実証実験にとどまらず、意義、目標等を踏まえ、レベル4等先進モビリティサービスの社会実装を目指し、自動運転・MaaSの個別テーマに取り組むだけでなく、人材育成、社会受容性等の横断的な課題にも取り組みます。
CooL4では、2021年度から2025年度まで5カ年の取組として、協調型システムにより様々な地域の混在交通下においてレベル4自動運転サービスを展開することを目標とします。先進モビリティの取り組みとして、柏の葉スマートシティ(千葉県柏市)、藤沢サスティナブル・スマート・タウン(神奈川県藤沢市)、東京都江東区豊洲地域などと協働して、地域への実装を目標に、活動を推進していきます。また、レベル4だけでなく、レベル3以下や他のモビリティなどの運転・運行支援にも資することを目指します。
CooL4コンソーシアムは東京大学モビリティ・イノベーション連携研究機構(UTmobI)が幹事を務め、大学を中心に幅広い専門分野の研究者で構成されています。東京大学が柏の葉地区で行っている自動運転バス実証実験の取り組み実績を活用し、大学が中心となり企業のご協力を得ながら、多様な事業者に活用していただけるよう本テーマのゴールである自動運転レベル4サービスの実現に取り組みます。 |
11月10日茨城県境町・ワークショップでの意見交換の様子
※1:自動運転レベル4とは、特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態と定義されています。
参考:国土交通省HP:https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001377364.pdf
※2:経済産業省HP:「自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト(RoAD to the L4)」について