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放射光X線によるキラル物質の3次元透視技術を開発

投稿日:2013/07/01
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多くの生体関連物質は右手系と左手系とで全く機能が異なるため、その選別がいつも問題となります。理化学研究所(大隅寛幸専任研究員、高田昌樹グループディレクター)、東京大学(有馬孝尚教授)、青山学院大学(高阪勇輔研究支援者、秋光純教授)などの共同研究グループは、キラル物質の内部結晶組織を観察するX線顕微鏡システムをSPring-8に構築し、キラル物質結晶中の右手系の部分と左手系の部分を3次元かつミクロンスケールで可視化することに成功しました。この成果は、科学雑誌Angewandte Chemie International Editionに掲載されます。

発表論文
H. Ohsumi, A. Tokuda, S. Takeshita, M. Takata, M. Suzuki, N. Kawamura, Y. Kousaka,J.Akimitsu, and T. Arima
“Three-Dimensional Near-Surface Imaging of Chirality Domains with Circularly Polarized X-rays”
Angewandte Chemie International Edition (2013)

報道
理化学研究所プレスリリース
http://www.riken.go.jp/pr/press/2013/20130627_1/digest/