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超小型探査機「EQUULEUS」いよいよ宇宙へ!

投稿日:2022/09/01 更新日:2022/09/28
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最新情報は、NASAウェブサイトにてご確認ください。
https://www.nasa.gov/

1969年の「アポロ計画」から半世紀を経て、再び月を目指すプロジェクト「アルテミス計画」。その計画の第一弾として「アルテミス1号(Artemis I)」がNASAのケネディ宇宙センターより打ち上げられる予定です。

アルテミス1号には、無人宇宙船ORIONのほか、10CubeSatが相乗りします。そのうちのひとつ、超小型探査機「EQUULEUS」の技術開発に先端エネルギー工学専攻の小泉研究室、複雑理工学専攻の吉川・吉岡研究室が貢献しました。

両研究室よりコメントが届いておりますのでご紹介します。

<小泉研究室より>

小泉研究室では、EQUULEUSの主エンジンであるAQUARIUS(AQUA ResIstojet propUlsion System)を開発し、打上と同時に宇宙運用を開始予定です。同エンジンは推進剤として「水」を使い、水蒸気を放出して探査機を月に送るための軌道修正を行います。2016年より学生主導で開発がスタートし、多くの学生達の力により2021年に完成、その後1年以上にわたり運用訓練を続けてきました。現在は、工学系研究科の関根北斗助教の指導の下、先端エネルギー工学専攻の藤森蒼天さん(現 修士課程2年)と森合勲武さん(同)をリーダーとして、研究室学生一丸となって目前に迫った運用に備えています。(先端エネルギー工学専攻 小泉宏之 准教授)

小泉研究室
http://www.al.t.u-tokyo.ac.jp/koizumi/html/htdocs/

_MG_9961 2.jpg
水レジストジェット推進系AQUARIUS(フライトモデル)

(Photographer: Ryusuke Honda)

<吉川・吉岡研究室より>

我々の研究室は、地球から遠く離れた月の向こう側から地球周辺のプラズマを観測するための特殊な超小型望遠鏡(PHOENIX)を開発しました。超小型探査機特有の厳しい制約の中でも科学的に有意義な観測を実現するために、PHOENIXには様々な挑戦的な工夫が施されいます。これらが全て正常に動作して、素晴らしい観測データを送り届けてくれると信じて、いよいよ間近に迫った打ち上げの時を待っています。(複雑理工学専攻 吉岡和夫 講師)

吉川・吉岡研究室
https://www.astrobio.k.u-tokyo.ac.jp/yoshikawa/

_MG_1791.jpg
極端紫外光観測装置PHOENIX

(Photographer: Ryusuke Honda)

打ち上げに関する情報

◆打ち上げ予定日時

未定

※9月4日の打ち上げは延期されました。最新情報はNASAウェブサイトをご確認ください。

◆NASA ウェブサイト

NASA Sets Coverage for Artemis I Moon Mission Next Launch Attempt (Sep 1, 2022)
https://www.nasa.gov/press-release/nasa-sets-coverage-for-artemis-i-moon-mission-next-launch-attempt

◆JAXAウェブサイト

https://www.jaxa.jp/

関連情報

創成39号 特集「柏から手の届く宇宙」
新領域で行っている宇宙にまつわる研究を特集しています。ぜひご覧ください。

https://www.k.u-tokyo.ac.jp/assets/files/sousei_d/39/html5.html#page=5

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