研究成果

擬態を制御する機構:幼若ホルモンがアゲハ幼虫の擬態紋様を切り替える

投稿日:2008/03/03
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昆虫は、外敵から身を守ったり、獲物を捕えたりするために、さまざまな方法で自らを他に似せる「擬態」を行なっている。擬態に関する研究は生態学・行動学的な面から進められているが、擬態を作り出す分子メカニズムついては、これまでほとんど明らかにされていない。
アゲハの幼虫は4齢幼虫までは白と黒からなり、鳥のフンに擬態している(図1)が、5齢になると全身が緑色になって食草に似た隠蔽色(図2)になる。これは、一つには鳥のフン紋様のまま成長するとかえって目立ってしまうためではないかと考えられている。