耐熱材料設計学 御手洗容子教授研究室

Mitarai Yoko

御手洗教授からのメッセージ

材料工学は全ての工学を下支えする、縁の下の力持ちのような存在です。新しい材料を作り出すことは、宇宙まで広がる無限の可能性を秘めています。

航空機ジェットエンジンなどに使われる耐熱金属材料は、高温力学特性だけでなく環境耐性や、力学特性を安定に持続させる組織安定性など解決すべき問題が多く、とても挑戦的な研究テーマです。金属材料は、高温力学特性に大きな影響を与える組織がプロセスにより変化します。そこでプロセスによる組織制御、組織と力学特性の関係を明らかにし、将来使える材料の設計指針確立を目指しています。劇的な特性向上は難しい分野ですが、誰も挑戦したことがない新しい合金の可能性を検討するのはとても楽しいです。松永紗英助教も加わり、学生の皆さんと共に、新しい材料設計をすることを楽しみにしています。
耐熱材料は航空機ジェットエンジンや発電などに使われており、産業を支えるキーテクノロジーの1つです。本研究室では、高温における力学特性や環境に対する耐性の理解を深め、機構を明らかにすることにより、新しい材料の設計指針を考えます。皆さんのアイデアを駆使して新しい材料の開発をしてみませんか。

キーワード

B2 / Orthorhombic structure / platinum group metals / high temperature shape memory alloys / 単斜晶 / B19 / マルテンサイト変態 / 斜方晶 / 白金族金属 / 高温形状記憶合金 / 形状記憶合金 / インテリジェント材料 / 構造・機能材料

プロフィール

1989年 東京工業大学工学部金属工学科卒業
1991年 東京工業大学大学院理工学研究科博士前期課程金属工学専攻修了
1994年 東京工業大学大学院理工学研究科博士後期課程金属工学専攻修了
1994年 日本学術振興会特別研究員(PD)
1995年 金属材料技術研究所 技官
1999年 同 主任研究官
2001年 独立行政法人物質・材料研究機構(金属材料技術研究所独法化)主任研究員
2003年 同 主幹研究員
2006年 同グループリーダー
2016年 同構造材料研究拠点 副拠点長
2020年 東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻教授

石田 雄士 さん

耐熱材料の研究は、実際に材料に触れて、力学特性も目で見える現象であるため、イメージがつきやすいと思いました。
御手洗先生は親しみやすく、研究についての相談からちょっとした世間話まで気軽にできます。研究・論文作成・発表まで丁寧に指導していただきました。
研究室には自由な雰囲気があり、自分のやりたいようにのびのびと研究できます。
柏キャンパスはつくばエクスプレス沿線の柏の葉キャンパス駅からシャトルバスで通うことができ、当初思っていたよりも便利に通学することが出来ています。駅前に商業施設、キャンパス近くに飲食店やスーパーなどもあり、街として快適に過ごせます。

277-8561
千葉県柏市柏の葉5-1-5
東京大学大学院新領域創成科学研究科
物質系専攻
御手洗容子教授研究室

04-7136-3783(御手洗)
mitarai.yoko@edu.k.u-tokyo.ac.jp

物質系専攻の目標

物質系専攻の目標は、未開拓な自由度を操ることができる舞台=“新物質”を開拓すること、その舞台から生み出される未知の現象を探索して優れた機能を引き出すこと、 また、その機構を解明すること、そして、それらの現象・機能の応用分野を開拓することで人類社会の発展に貢献することにあります。

物質系専攻

〒277-8561
千葉県柏市柏の葉5-1-5
東京大学柏キャンパス
新領域創成科学研究科
Mail:ams-office(at)ams.k.u-tokyo.ac.jp
(at) を @ にしてください。