プロセス物性科学 寺嶋和夫教授・伊藤剛仁准教授研究室
Terashima Kazuo/ Ito Tsuyohito
研究内容の紹介
本研究室では、複雑系プラズマ材料科学の創成を目指し、凝縮相との非平衡な相互作用の理解と制御に主眼を置いて研究を進めています。 例えば、超臨界流体や溶液雰囲気におけるプラズマ誘起ナノダイヤモンド合成等、従来の室温低圧雰囲気とは異なる“①流体とプラズマ ”の相互作用を用いた研究や、極低温のプラズマであるクライオプラズマを用いることで実現される氷やドライアイスといった“②低温固相とプラズマ ”との特殊界面を用いた研究、電界・光・熱による電子放出等の機能を備えた“③アクティブ固相とプラズマ ”に関わる研究等を展開しています。 更に、“④外場とプラズマ”の相互作用の利用による、マテリアルとしての機能を備えたマテリアルプラズマの創成にも取り組んでいます。
超高速エピタキシャル
成膜プラズマビーム
カーボンナノチューブから構成されるナノフォーレスト
寺嶋教授からのメッセージ
宇宙の99%はプラズマで構成されています。その未開のマテリアルワールドを暖かいハートを持った知的野蛮人の若い力で切り拓いていきましょう。
90年代の初め、ナノテクノロジーを強力に牽引した走査型プローブ顕微鏡の発祥の地、スイスに留学して、微小空間プラズマ材料科学の創成の道に入りました(寺嶋)。多彩な可能性を持つプラズマ反応場に魅了され、自在に生成・制御しようとしているうちに今にいたりました(伊藤)。 本研究室では、極低温プラズマ、マイクロ・ナノプラズマ、超臨界流体プラズマ、多相空間プラズマなどの新しいプロセスプラズマの創成を成し遂げると共に、“複雑系プラズマ材料科学”という新しい概念を構築しています。ここでは、プラズマと凝縮相との非平衡な相互作用がより重要になり、従来の枠組みにはとらわれない学際的な取り組みが必要となります。 宇宙の物質の99%はプラズマといわれますが、地球に住む我々人類が利用しているプラズマの機能はほんのわずかなものです。我々が取り組む“複雑系プラズマ材料科学”の創成は、その壁を破るものだと思います。従来の枠組みに捕らわれない発想のためには、幅広い知識が必要となってきます。学ぶことにひとつの無駄もありません。
物質系専攻を志す学生へ 皆さんの多くは22世紀も元気で活躍される方々です。その基本となる“ものの考え方、感じ方”を我々と一緒に、柏キャンパスで身につけてください。“心を持ったルール”を作れる人を育てていきたいと思っています。
キーワード
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プロフィール
1982年 東京大学工学部金属材料学科卒
1985年 東京大学大学院工学系研究科博士課程中退
1987年 東京大学工学部助手
1988年 工学博士
1990年 東京大学工学部講師
1992年 東京大学工学部助教授
1993-1995年 バーゼル大学(スイス) Guest Prof.
1999年 東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻助教授
2009年 東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻教授
伊藤准教授
プロフィール
1999年 東京大学工学部金属工学科卒
2004年 東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻博士課程修了 博士(科学)
2004年 スタンフォード大学(米国)機械工学科博士研究員
2006年 大阪大学大学院工学研究科特任講師
2011年 大阪大学大学院工学研究科准教授
2016年 東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻准教授
キーワード
プラズマ / プラズマプロセス / 粒子合成 / ミクロ液相 / フレキシブルデバイス / プリンティング / 大気圧非平衡プラズマ / インクジェット / プラズマ誘起ミクロ液相反応 / 電界計測 / プラズマ診断 / 金属有機構造体 / 描画 / 単分散粒子 / プラズマ材料プロセス / プラズマ計測 / ナノ粒子 / プラズマ分光 / プラズマ-液相相互作用 / プラズマ-液相相互作用 / プラズマ―液相相互作用 / プラズマー液相相互作用 / 大気圧プラズマ / 構造解析 / 結晶化 / ナノ秒パルス放電 / 水素雰囲気 / 大気解放雰囲気 / 高圧力 / コヒーレントラマン散乱 / 高圧力放電 / 放電プラズマ
井上 健一 さん
寺嶋先生は、幅広い知識を背景として、一段も二段も上から学問領域を眺めているように思われます。研究者として一流であるのみならず、教育者として「教育」を重視される先生です。寺嶋・伊藤研究室は常に新しい研究テーマを創出して取り組んでおり、ここでの研究は自分にしかできないことを持てるという魅力があります。雰囲気も明るく溌剌としており、各人の自由なスタイルで研究に取り組むことができます。
寺嶋先生は幅広い知識と常に新しい目線を持ち続ける研究者であり、教育者としても学生に学ぶ機会を与えることを重視される先生です。気さくな伊藤先生は、学生と同じ目線に立って相談に乗りつつ、優れた研究者として的確な指導をしてもらえます。
プラズマは未知の領域が多く残された、誰にとっても新しい世界です。ここでの一歩は容易いものではなくとも、その一歩が常に新しい発見となることに夢を感じます。
柏キャンパスは落ち着いて研究に集中できる環境が整っています。緑多く見晴らしの良いキャンパス内外を散歩するのは、息抜きに最適です。最先端の各研究所の前を通れば、きっと研究意欲が刺激されると思います。
MATERIALS DESIGN AND PROCESSING
元気とやる気で研究室に新しい風を巻き起こしてください!
277-8561
千葉県柏市柏の葉5-1-5
東京大学大学院新領域創成科学研究科
物質系専攻
寺嶋和夫教授・伊藤剛仁准教授研究室
04-7136-3797,3799(寺嶋)
kazuo@plasma.k.u-tokyo.ac.jp
04-7136-3782(伊藤)
tsuyohito@plasma.k.u-tokyo.ac.jp
物質系専攻の目標
物質系専攻の目標は、未開拓な自由度を操ることができる舞台=“新物質”を開拓すること、その舞台から生み出される未知の現象を探索して優れた機能を引き出すこと、 また、その機構を解明すること、そして、それらの現象・機能の応用分野を開拓することで人類社会の発展に貢献することにあります。
物質系専攻
〒277-8561
千葉県柏市柏の葉5-1-5
東京大学柏キャンパス
新領域創成科学研究科
Mail:ams-office(at)ams.k.u-tokyo.ac.jp
(at) を @ にしてください。