有機エレクトロニクス科学 渡邉峻一郎准教授研究室

Watanabe Shunichiro

渡邉准教授からのメッセージ

科学を前進させるのは人間力。科学者としての第一歩を踏み出し、自分自身を再発見しよう!

思い返すと私の人生の契機において、様々な人の助けがありました。学生時代の指導教員や研究室の仲間、イギリス留学時代に毎日のように激論を交わしたポスドク仲間。そして、野心に溢れた同世代のライバルたち。駆け出しの私を雇ってくれたボス、指導した学生のみんな。そして、研究におけるブレイクスルーも人との出会いや繋がりが最も重要でした。自然科学分野の研究対象が細分化していく中、異なるバックグラウンドを持つ研究者との交流は極めて重要です。時には、研究を始めて間もない学生の突拍子もないアイデアがブレイクスルーとなることもあります。私たちの研究は、有機合成化学・固体物理学・デバイス工学が密接に関わる境界領域に位置しています。異なる分野の融合が最も力を発揮する領域です。渡邉研究室は、2024年に独立した新しい研究室ですが、世界をリードする環境と境界領域をカバーする仲間が揃っています。私たちと一緒に化学・物理・工学を再発見すると同時に、科学者としての第一歩を踏み出しましょう。
10,000時間で夢を探そう! ある分野で一流になるためには、10,000時間のトレーニングが必要だそうです。この「10,000時間の法則」は最近どうやら否定されているようですが、研究者としての私個人の肌感覚では突出したスキルを得るためにはこれくらいの時間が必要だと感じています。修士2年間+博士3年間を研究に費やすと、平均として10,000時間になるそうです。10,000時間で平凡を非凡にするだけでなく、自分自身の夢を具現化して欲しいと思います。

キーワード

スピン軌道相互作用 / スピントロニクス / 有機半導体 / 低温物性 / 超伝導 / 化学ドーピング / 高分子

プロフィール

2011年 名古屋大学大学院マテリアル理工学部専攻応用物理分野 後期博士課程修了
2011年 日本学術振興会特別研究員(PD)
2011年 ケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所オプトエレクトロニクスグループ 博士研究員
2014年 日本学術振興会特別研究員(SPD)
2014年 東京大学大学院新領域科学研究科物質系専攻竹谷研究室 客員共同研究員
2015年 科学技術振興機構 (JST) さきがけ研究者 (専任)
2016年 文部科学省 卓越研究員制度
2016年 産総研・東大 OPERANDO-OIL 客員共同研究員
2016年 東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 特任准教授
2020年 東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 准教授

277-8561
千葉県柏市柏の葉5-1-5
東京大学大学院新領域創成科学研究科
物質系専攻
渡邉峻一郎准教授研究室

04-7136-3788
swatanabe@edu.k.u-tokyo.ac.jp

物質系専攻の目標

物質系専攻の目標は、未開拓な自由度を操ることができる舞台=“新物質”を開拓すること、その舞台から生み出される未知の現象を探索して優れた機能を引き出すこと、 また、その機構を解明すること、そして、それらの現象・機能の応用分野を開拓することで人類社会の発展に貢献することにあります。

物質系専攻

〒277-8561
千葉県柏市柏の葉5-1-5
東京大学柏キャンパス
新領域創成科学研究科
Mail:ams-office(at)ams.k.u-tokyo.ac.jp
(at) を @ にしてください。