小貫 元治
(おぬき もとはる/准教授/環境学研究系)
国際協力学専攻/サステイナビリティ学、サステイナビリティ教育、持続可能社会、防災とレジリエンス、水環境工学
略歴
1997年3月 東京大学工学部都市工学科卒業
1999年3月 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士課程(修士(工学))
2002年3月 東京大学大学院工学系研究科都市工学博士課程修了(博士(工学))
2002年4月 東京大学大学院新領域創成科学研究科 リサーチフェロー
2002年6月 東京大学大学院新領域創成科学研究科 学術研究支援員
2003年3月 スウェーデンチャルマーズ工科大学Water Environment Transport ポストドクトラフフェロー
2004年3月 東京大学大学院新領域創成科学研究科助手
2005年11月 東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)特任講師
2008年12月 東京大学大学院新領域創成科学研究科 特任准教授
2012年8月 東京大学大学院新領域創成科学研究科 准教授
教育活動
大学院:アジアの環境とリーダーシップA(英語)
サステイナビリティ学ケーススタディ演習(英語)
サステイナビリティ論(初回、最終回)(日・英隔年)
サステイナビリティ学最前線(コーディネート、ファシリテート)(英語)
研究活動
サステイナビリティ教育:
世界中から学生を集めて行う合宿形式のサステイナビリティ教育プログラムIntensive Program on Sustainability (IPoS)の運営を通して、高等教育とくに大学院教育におけるサステイナビリティ教育、リーダー教育に必要な教育目標と教育方法について研究をしている。また、これらの成果を生かして、本研究科サステイナビリティ学教育プログラムの立ち上げに当初から関わり、プログラムの運営、カリキュラムの開発・改良に取り組んでいる(文献1)。
水環境工学:
学生時代から一貫して、微生物を用いた廃水処理技術(とくにりんの除去)における微生物群集とその挙動の解明に取り組んできた(文献2)。現在は、途上国における分散型排水処理のあり方についての研究を始めている。地域の特性に応じた資源循環型や省資源型の排水処理システムについて研究を進めていきたいと思っている。
文献
1) M. Onuki and T. Mino (2009): Sustainability education and a new master's degree, the master of sustainability science: the Graduate Program in Sustainability Science (GPSS) at the University of Tokyo, Sustainability Science, Vol.4, No.1, pp55-59.
2) Robert J.Seviour, M.Onuki, and T.Mino (2003): The microbiology of biological phosphorus removal in activated sludge systems, FEMS Microbiology Reviews, Vol.27, No.1, pp99-127.
その他
水環境学会、土木学会、日本微生物生態学会、高等教育学会各会員。
日本下水道協会文献委員会委員(2005~現在)
将来計画
既存の学問分野の橋渡しをし、異分野の専門家による協働のプラットフォームとしてサステイナビリティ学を確立し、その教育方法を体系化する。
教員からのメッセージ
自分の軸をもつことと、様々な分野を学ぶことを両立するのは、多くの人にとって非常に難しい課題ですが、サステイナビリティ学・環境学では特にそれが求められます。両立方法は人それぞれだと思いますが、何をするべきかとりあえず決断をしたら、しばらくは猛然と突き進むこと、その上で回りを見渡して柔軟に考えることが大事なのかなと思います。是非自分の方法を見つけて、モノにしてください。