山崎 俊嗣
(やまざき としつぐ/教授/環境学研究系)
自然環境学専攻/海洋環境動態学分野/古地磁気・岩石磁気学、海洋地質・地球物理学
略歴
1981年3月 京都大学理学部卒業
1981年4月 工業技術院地質調査所海洋地質部研究員
1992年4月~1993年3月 科学技術庁研究開発局海洋開発課専門職併任
1994年2月~1995年3月 カリフォルニア工科大学客員研究員
2000年3月~2001年3月 工業技術院地質調査所企画室長補佐併任
2001年4月 産業技術総合研究所海洋資源環境研究部門主任研究員
2002年6月 産業技術総合研究所海洋資源環境研究部門研究グループ長
2004年5月 産業技術総合研究所地質情報研究部門研究グループ長
2006年4月~2012年8月 筑波大学大学院生命環境科学研究科客員教授(連携大学院)
2012年9月より現職
研究活動
1.海底堆積物を用いた古地磁気強度の研究(文献1)
2.岩石磁気手法の古海洋・古環境研究への応用(環境岩石磁気学)(文献2)
3.ホットスポットの運動とマントル・ダイナミクス研究(文献3)
4.フィリピン海プレートのテクトニクス研究(文献4)
文献
1) Yamazaki, T., Y. Yamamoto, G. Acton, E.P. Guidry, C. Richter (2013) Rock-magnetic artifacts on long-term relative paleointensity variations in sediments. Geochem. Geophys. Geosyst. (G-cubed), 14, 29-43, doi:10.1029/2012GC004546
2) Yamazaki, T., and Ikahara, M. (2012) Origin of magnetic mineral concentration variation in the Southern Ocean. Paleoceanography, 27. PA2206, doi:10.1029/2011PA002271.
3) Koppers, A.A.P., Yamazaki, T., Geldmacher, J., Gee, J.S., Pressling, N., Hoshi, H. and others (2012) Limited latitudinal mantle plume motion for the Lousville hotspot, Nature Geoscience, 5, 911-917, doi:10.1038/NGEO1638
4) Yamazaki, T. et al. (2010) Philippine Sea Plate motion since Eocene estimated from paleomagnetism of seafloor drill cores and gravity cores. Earth Planets Space, 62,495-502.
その他
日本地球惑星科学連合、地球電磁気・地球惑星圏学会、地球環境史学会、日本地質学会、海洋調査技術学会、American Geophysical Union会員
地球電磁気・地球惑星圏学会運営委員(1999-2006)、評議員(2009-2012)、副会長(2013~現在)
地球環境史学会評議員(2012~現在)
日本地球掘削科学コンソーシアムIODP部会長(2009-2010)
IODP Science Planning Committee member (2009-2011)
等
将来計画
古地磁気・岩石磁気学は、地質・地球物理学はもちろん、生物学や惑星科学なども含む広い応用分野、関連分野を持ちます。総合的・学際的な視点で研究をすすめ、「新領域」の開拓に貢献できればと考えています。具体的な研究テーマの一つとして、地磁気変動と気候変動の関係に関心を持っています。
教員からのメッセージ
研究をするのに大事なことは、curiosity and patienceと思います。海洋底科学は総合科学なので、地学のみならず、生物、物理、化学など様々なバックグラウンドを持つ学生を歓迎します。