過去の開催一覧|

2018年度第1回学融合セミナー

講義:
2018年4月25日 16:50~18:35
場所:
新領域基盤棟大講義室(2C0)
辻井 直人 講師

電磁波による核融合プラズマ制御

辻井 直人 講師

核融合炉においては、プラズマを摂氏1億度まで加熱するとともに、プラズマに蓄えられたエネルギーの閉じ込めがよくなるように、プラズマの圧力・電流分布を最適な状態に制御することが必要となります。本セミナーでは、これらのプラズマ制御を行う手法として、電磁波を用いたプラズマの加熱・電流駆動について紹介します。

黄川田 隆洋 客員准教授

干からびても死なない状態とは?:ネムリユスリカの極限乾燥耐性の分子機構を探る

黄川田 隆洋 客員准教授

カラカラに干からびても死なない生理状態であるAnhydrobiosisに変化した生物は、蘇生能力を維持しながら数年以上の乾燥状態に耐えるのみならず、高温・極低温・放射線・高圧・真空などの多様なストレスにも耐えることができる。 アフリカの半乾燥地帯に生息するネムリユスリカ(Polypedilum vanderplanki)は、anhydrobiosis能力を持つ最大の動物である。本講演では、ネムリユスリカ研究の最新情報を論じたい。特に、ネムリユスリカをモデル生物として用いることで、anhydrobiosisを司る責任遺伝子の同定への扉が開かれたことを強調したい。

村山 英晶 教授

光ファイバセンサ

村山 英晶 教授

Society 5.0、Industry 4.0など、IoTやAIを用いた社会、産業の革新が注目を集めています。デジタル化された大量の情報をどう扱うのかは重要なことですが、同時に、現実世界から情報を取得するための計測・観測技術の高度化も求められます。通信革命を担った光ファイバが、センサとしても高いポテンシャルを有することを概説します。