2019年度第5回学融合セミナー
- 講義:
- 2019年10月16日 16:50~18:35
- 場所:
- 新領域基盤棟大講義室(2C0)
先端医療に押し寄せる国際標準化の波
加納 信吾 准教授そもそも標準とは、規格とは?なぜ、国際標準の獲得が必要なのか?研究が主体の大学には関係のないことでは?ガラパゴスではいけないのか?なぜ、日本は国際標準で出遅れるのか?先端医療を例に、標準に必要な概念化と用語の定義の例を示し、モジュール化の概念を使いながらガラパゴス状態を説明しつつ、標準化の必要性とメリット・デメリットを考える。
色と遺伝子で紐解く微生物と光の関係
吉澤 晋 准教授
地球上には様々な発光生物が存在する。とりわけ発光生物として有名な蛍は、光を放つリズムを制御することで、生物発光をコミュニケーションの道具として利用していると考えられている。陸上にも有名な発光生物が複数存在するが、発光生物の王国は普段我々が目にすることのない海の中に存在し、海洋では今この瞬間も様々な生物が命がけで光を用いたコミュニケーションを行っている。本講演では、発光細菌の光を用いたコミュニケーションが海洋中で、誰に対し、どのように行われているのかを、彼らの放つ光の色に注目し考えてみたい。また、近年見つかった海洋細菌のロドプシンを用いた光エネルギー利用の最新の知見にも触れ、海洋微生物がどのように光を利用しているのかを紹介する。
電力システムのシミュレーション
永田 真幸 客員准教授
電気エネルギーの供給システムである電力システムは、多種多様で膨大な数の構成要素からなる巨大なシステムであり、解析対象となる事象も広い時間領域に亘って生じます。 このような電力システムのシミュレーションに関する技術と取組みについて紹介します。