2019年度第7回学融合セミナー
- 講義:
- 2019年12月18日 16:50~18:35
- 場所:
- 新領域基盤棟大講義室(2C0)
スピン軌道相互作用を操る
三輪 真嗣 准教授
金属磁性体の表界面ではスピン軌道相互作用に起因する磁気異方性という現象が生じます。本講義ではこの磁気異方性の電界制御について紹介します。
シークエンス技術を駆使して見るがんの全体像
鈴木 絢子 特任准教授
シークエンス技術の発達により、がんの原因となる遺伝子変異を探索するため、数多くのがん患者のゲノムが解読されてきた。また、ゲノムだけでなく、DNAメチル化やヒストン修飾といったエピゲノム、遺伝子発現全体をとらえたトランスクリプトームといったさまざまな階層の状態も計測することができ、さらに、機器開発が進んだことにより、それらを1細胞レベルで解析することができるようになった。シークエンスデータの蓄積は飛躍的に進んでおリ、これらを統合的に解釈することによリ、これまでは分からなかった新たながんの全体像が解明できると考えられる。 本セミナーでは、さまざまな新規シークエンス技術とそれらを駆使したがん研究について紹介したい。
Society 5.0の観点で「都市」を考える
出口 敦 教授
第5期科学技術基本計画(2016年1月閣議決定)で提唱されたSociety 5.0の考え方を読み解き、これまでのスマートシティの類型の考察と発展型を見据えつつ日本の都市や居住が抱える多様な課題の分析に基づく新たな都市研究のテーマについて考える。