建築環境工学の分野では、人が良い、好ましい、快適と感じるよう空間を整えるために研究を進めており、人の感覚や設備に応じて分野が分かれています（光、音、熱、空気、水）。本研究室では特に視覚情報に着目して「建築光環境・視環境」に関連し、照明からサイン計画まで幅広く研究を進めています。これまで研究室で行ってきた実験も含めて紹介し、どのように「良い」を決めていくと良いのか一緒に議論できればと思っています。

近年、バーチャルリアリティやメタバースといった、ヘッドマウントディスプレイを装着して視聴する新しい体験が普及してきた。この視聴覚体験を次の段階に進めるための情報提示手法として、触感覚に注目が集まっている。本講演では最新の研究事例を紹介しながら、触覚体験が生み出す感性的な価値について考える。 視聴覚情報が溢れ，個人の時間が情報で埋まっていく現代社会で，第3の感覚としての触覚はどう利用されるべきかを議論したい．