東京大学大学院新領域創成科学研究科・先端生命科学専攻・遺伝システム革新学分野の博士課程3年平岩祥太朗氏が、2023年7月23日～27日にオーストラリア・ケアンズで開催されたAsia Pacific Drosophila Research Conference 2023において、Best PhD Talk awardを受賞しました。

発表題目：

Live Imaging Analysis of Cellular and ECM Dynamics in the Final Shape Formation of Drosophila Adult Leg

Shotaro Hiraiwa, Tensho Terano, Shumpei Takeshita, Tetsuya Kojima

本研究では、ショウジョウバエの成虫肢形成過程において、性質が決定された細胞が具体的に最終的な成虫肢の形をつくる蛹期の過程を、ライブ・イメージング技術により解析しました。その結果、これまで知られていなかった特殊な構造の一過的な形成と解消を経て最終的な形がつくられることや、細胞の表層側や基底側の細胞外マトリックスが重要な役割を担っていることなど、これまで知られていなかったダイナミックな形づくりの過程を明らかにしました。

受賞コメント：

組織の形が作られる過程でのダイナミックな細胞動態について、多くの研究者に高い評価と関心を示していただいたことに感謝いたします。受賞を励みに、これからも研究に邁進して参ります。