自然環境学専攻学生がバイオアッセイ研究会・日本環境毒性学会合同研究発表会で奨励賞を受賞
投稿日:2012/10/30
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受賞者 中村中 (指導教員:山室真澄、鑪迫典久)
東京大学大学院新領域創成科学研究科
自然環境学専攻 博士課程2年
発表名 中村中、山室真澄、平野靖四郎、鑪迫典久
「物質特性に着目した二酸化チタンナノ粒子の魚類胚・仔魚期毒性試験」
同一の元素であっても,ナノ粒子分散液の物質特性によって水生生物に対する影響異なる可能性を検討するために、物質特性の異なる同一元素のナノ粒子分散液を計10種類調製し、魚類胚・仔魚期短期慢性毒性試験を実施した。その結果、紫外線照射条件下において,アナタース型二酸化チタンナノ粒子分散液のゼブラフィッシュ胚・仔魚期に対する慢性毒性値は,分散液の物質特性により様々であった。その際,平均粒径よりも100nm未満粒子比率の方が影響濃度との相関が高い傾向にあった。このことから、水中においてナノサイズを維持するナノ素材は比率としては少量であっても水生生物に対する影響要因としてはクリティカルである可能性が示唆される。