東京大学新領域創成科学研究科基盤系物質系専攻| Home :: Advanced Materials Science

news

topics

動くプレスリリース

若手研究者による、説明動画

院生の本音トーク動画１

博士＆修士

院生の本音トーク動画２

博士＆修士

研究科での女子応援企画!!(新領域の女性教員・大学院生による研究紹介)こちらをクリック

ようこそ物質系専攻へ

物質系専攻とは

物質系専攻は、大学院工学系研究科の3専攻「物理工学専攻」「マテリアル工学専攻」「応用化学専攻」が母体となって、1999年4月に東京大学大学院新領域創成科学研究科基盤科学研究系4専攻のひとつとして新設されました。これまで、この柏キャンパスにおいて、21世紀型の新しい大学院専攻として歩んで来ました。物理学、化学、材料学、応用物理学、応用化学を基盤とした学融合型物質科学の世界最大規模の研究拠点となり、先導的物質科学研究を実践しています。

More about us

入試説明会動画

研究室の教員による、入試説明会の様子を公開しています。

研究室紹介動画

各研究室の研究内容や装置について動画で公開しています。

５つの講座

物性・光科学講座

新物質・界面科学講座

マテリアル・機能設計学講座

多次元計測科学講座

多次元画像科学
佐々木裕次教授研究室

物質科学協力講座

　

　

　

卒業生/在校生からの声

物質系専攻では、パルスレーザによる固体の電子状態制御をテーマとして、学部から数えて6年間研究に打ち込みました。卒業後は日立製作所の研究開発グループにおいて、半導体検査計測技術の研究に従事しています。企業の研究でも困難にぶつかることは多いですが、その度に、学生時代の経験と成長が今の自分を支えているのだと思い起こします。特に、未知の課題を調査し、(稚拙であっても)自分なりの仮説を立て、検証する、という一連の研究プロセスを経験できたことは、非常に大きな財産になりました。
上記の研究プロセスを言葉にするのは簡単ですが、それを経験できる場所は貴重です。物質系専攻は、間違いなくその経験ができる場所であり、素晴らしい教授陣、仲間、設備が揃っています。あなたが物質系専攻に興味を持ったのなら、ぜひ思いきって飛び込んでみてください。あなたが熱意を持って取り組めば、物質系専攻で過ごす時間は必ずかけがえのないものになります。
森本　剛史　Takeshi Morimoto（2019年3月　岡本・貴田研究室　博士課程修了）

みなさまこんにちは。物質系専攻卒業後、阪大、およびドイツの研究機関を経て３年前からアメリカの大学(University of Arkansas)にて教員をしております。いまは研究室の運営と授業の準備などに追われていますが、毎日密度の濃い生活を送っています。
物質系専攻は色々なバックグランドの先生方がいらっしゃって、研究の幅が広いことがひとつの特徴でしょうか。そういった先生方から受ける授業や学生との交流が、知らず知らずのうちに蓄積していって自分の財産になっているのかも、と実感しています。
もう海外生活が１０年近くになりました。僕自身は何となく海外で仕事をすることに憧れがあって、行ってみたらやはり楽しくて、いまに至るという感じです。物質系の卒業生はキャリアパスの選択肢が多いし、実際何でもできると思います。様々なことにチャレンジしていってください。
中村浩之　Hiroyuki Nakamura（2007年3月　北澤高木研究室　博士課程修了）

私は現在，極低温下磁気輸送特性装置を用いて有機半導体の電子相転移現象の探索に取り組んでいます。絶縁体の代表例であるプラスチック材料が，金属相を始めとする多彩な電子相を見せるのは材料科学の深淵を覗くようで非常に魅力的です。このように，「原子・分子が並んだだけ」なのに人間の想像を具現化する「場」を創成できることこそが，材料科学の醍醐味です。このような研究を行うには，教科書等から得られる学問知識の他に，技術的な知識を身に付けることが必要です。物質系専攻には物理・化学の垣根を越えて多様な研究室がありますし，また柏キャンパスには研究を支える設備が充実していますから，これから進学される皆さんもきっと好奇心を満たしつつ研究者としての礎を築いていくことが出来ると思います。
柏キャンパスでは，有志により毎日サッカー活動が行われています。メンバー募集中です。研究の合間の運動は心身をリフレッシュしてくれます。一緒に柏キャンパスライフを謳歌しましょう。お待ちしております。
糟谷　直孝　Naotaka Kasuya（2022年3月　竹谷・岡本・渡邉研究室　博士課程修了（現職：東京大学大学院新領域創成科学研究科　助教））

物質系専攻には物理や化学や生物など、多様な分野の研究室が揃っており、様々なバックグラウンドで学んできた学生が集まっています。そのため他分野の講義や研究発表を聞く機会も多く、幅広い分野の基礎知識から最先端の研究の情報を得ることができました。
私の所属していたリップマー研究室では酸化物半導体の物性に関する研究を行っています。研究テーマは先生と話し合いながら決定し、自分の興味と個性に合った研究ができるように導いてくださいました。さらに研究室のメンバーは国籍も専攻もバラバラで、研究のディスカッションだけでなく日常生活においても、自分には思いつかない意見が飛び交い、日々刺激を受けていました。また、柏キャンパスは研究に集中できる環境です。研究のための設備はとても充実しており、研究の可能性を広げてくれると思います。また、柏の葉地区はとても穏やかで過ごしやすく、のびのびと学ぶことができると思います。留学生も多く、国際色豊かで楽しいです。
物質系専攻にご進学されたら、ご自身の興味や好奇心、得意なことを活かし、充実した研究生活を送ることができると思います。
倉持華子　Kuramochi Hanako（2022年3月　リップマー研究室　修士課程修了）

新入生のみなさん、物質系専攻へようこそ！私は喜多研究室の出身で、パワー半導体材料である炭化ケイ素SiCに関する研究で博士号を取得し、卒業後は国立研究開発法人産業技術総合研究所で研究を続けています。
突然ですが、私は鉱物の結晶が好きです。クリアで、フラットで、キラキラで、カラフルなものが特に良いです。結晶は純度の高い物質であり、物質の個性がストレートに現れます。最初はその多様性が単純に面白いという理由で専攻を選びました。そこで出会ったのは、独自の物質や評価手法、理論、加工方法などを武器に、第一線で活躍する先生方でした。そして喜多研究室においては、物質の「面白さ」を活かしながら、社会課題の解決に役立てる「使命感」の大切さを教わり、科学的にも工学的にも大変意義のあるパワー半導体のテーマに取り組ませていただきました。緑色透明を呈する直径15cmもの巨大な人工SiC結晶が、優れた半導体部品となり、数千ボルトの電気を高速制御して電車を省エネ・快適に動かしているなんて、すごいですね。
私は、たくさんの鉱物の結晶が大活躍する世界を夢見ています。研究し尽くせないほど多くの魅力的な物質に恵まれたこの世界で、みなさんが素敵な夢に出会えることを願っています。
平井悠久　Hirai Hirohisa（2018年3月　喜多研究室　博士課程修了）

私たちの身の回りは磁石であふれています。そんな当たり前の生活を支えている''磁石"をテーマとして、新たな性質を見出す研究をしていました。「もしかしたら、この研究が社会にディープインパクトを与えることができるのではないか」と思い、とてもワクワクしながら実験に取り組んでいたのを覚えています。
現在、私はエネルギー開発会社で水素プラントの設計に携わっています。学生時代の研究では数ナノメートルのデバイスを設計していましたが、会社では数キロメートルのプラントを設計しています。大きさこそ違いますが、どちらも社会の基盤を担っています。この仕事が社会にディープインパクトを与えることができると信じ、学生時代に培った好奇心と粘り強さを持って日々邁進しています。
物質系専攻には様々な研究分野と充実した実験設備が揃っており、思う存分、研究に専念できる環境が整っています。皆様が物質系専攻で、私のように心躍る研究に巡り会えることを願っています！
安藤遼哉　Ryoya Ando（2021年3月　三輪研究室　修士課程修了）

物質系専攻では、金属単結晶表面における分子の吸着と反応について研究していました。実験とディスカッションの好きな研究室メンバーに刺激を受けて日々実験装置に向き合っていました。学外の実験施設を利用することも多かったため、さまざまな環境で経験を積みながら質の高い研究を行うことができました。また共同研究で他のグループとミーティングをすることもあったため、より深い知識を得る機会となりました。時にはスタッフや仲間とバーベキューや飲み会をして、息抜きしながらメリハリのある生活が送れたことも良い研究活動につながっていたと思います。
大学院修了後は山梨県庁に研究職として入庁して研究業務等を行っています。研究開発では産学官の三者が連携することもあり、共同で実験を進めたりディスカッションしたりすることがあります。私が大学院で身に付けた分光分析の専門性は仕事につながっているので経験を活かして取り組んでいます。物質系専攻で学ぶ材料・化学・物理といったさまざまな知識は、どういった分野の仕事に就いたとしても役立つと思います。素晴らしい環境の中で自身の可能性を広げながら大学院生活を楽しんでください。
塩澤　佑一朗　Yuichiro Shiozawa（2017年3月　吉信研究室　博士課程修了）

現在私は磁性絶縁体中の元素の一部を別元素で置換する「元素置換」という手法を用いて物質内の磁気的な相互作用を制御し、理論的に提案されている様々な面白い物理の実験による実現を目指しています。物質を合成することから始まり、基礎物性測定、放射光施設や強磁場施設などの外部施設を利用した実験、数値計算を用いた物性予測など、研究内容は多岐に渡り非常に充実した日々を過ごしています。
物質系専攻には物理や化学など物質科学の様々な分野の研究室が所属していて、基礎研究から応用に近い研究まで幅広く研究活動が展開されています。カリキュラムを通じて自然と生まれる異分野の研究者との交流は、知識の幅を広げる良い機会であるだけでなく、分野横断的な研究が生まれるきっかけにもなります。将来、企業に就職するにしても、アカデミアの道に進むにしても物質系専攻で得られる豊富な経験と広い視野が役立つ時が必ず来るはずです。皆様ぜひ、柏キャンパスで充実した研究生活を過ごしてください。
渡辺　義人　Yoshito Watanabe（博士3年（有馬・徳永研究室））

現在私は物質系専攻で耐熱性合金の研究を行っています。実際に合金を作製しその材料特性を測定したり、計算科学を用いて合金の性質を予測したりすることで、より実用的な合金を開発することを目指しています。
新領域は学融合をテーマとして掲げており、様々な分野の最先端の研究者が集まっています。物質系専攻の中でも様々な分野な研究が行われており、他の研究室の方々と関わることで普段馴染みのない分野の知識を得ることは自分の研究にも非常に良い刺激になります。柏の葉キャンパスは、優秀な先生方や研究設備が整っているのはもちろん、緑も多く落ち着いた雰囲気をしており、研究を行う上で非常に良い環境だと言えます。私の場合、休日や空き時間にキャンパス内でテニスをして気分をリフレッシュしています。テニスコートが充実している点は私が新領域に来てよかったと思うことの一つです。それに限らず、図書館や仮眠室など施設は充実しており、研究が行き詰まった時など気軽に利用することができます。
皆様が物質系専攻にて充実した研究生活が送れることを願っています。
吉野　哲生　Yoshino Tessei（修士1年（御手洗・松永研究室））

物質系専攻には物理・化学・材料など様々な分野の研究室があり、研究室の垣根なく学際的に交流できます。例えば、修士1年時に開講される物質系輪講では、各自がそれぞれに研究紹介を行い、議論します。新しい知識や考え方を得られる良い機会ですし、異分野コミュニケーションの訓練にもなります。学問が細分化しているなか、このように全く異なる分野の専門家と交流できるのは珍しいのではないでしょうか。
もう一つの大きな特徴は国際色の豊かさです。様々な出身国の学生やスタッフがいるため、自然と国際感覚が身につき、視野が広がることを実感しています。
そして、このように多様なバックグラウンドを受け入れている物質系専攻は、挑戦に寛容です。実際、私は化学系の学科から進学し、生体分子を扱う研究を始めました。何か新しいことにチャレンジしたいと思っている方には絶好の環境だと思います。
皆さんも是非、物質系専攻で多様性に触れ、刺激的な研究生活を楽しんで下さい。
石塚　智大　Ishizuka Tomohiro（修士2年（井上研究室））

柏キャンパスの大きな特色は多様性に富んでいることです。構成員の大部分は研究者であり、閉鎖的な場所だと思われますが、幅広い分野で研究が盛んに行われており、研究室を超えて日々交流がなされています。また、国際色も豊かであり、研究室や食堂において様々な背景を持った方々を通じて多くのことを学べます。
　私は光電子分光装置を用いた超伝導研究を行っています。光電子分光とは光電効果を用いて物質中のバンド構造を見る1つの有力な手法です。この装置は世界でもトップの分解能と極低温で測定が可能ですが、レーザーや真空冷却といった複数の分野の技術が必要となり、日々周りの方々から学んで成長しています。そして研究室にはイランや中国などから来た留学生・研究生が多く英語の練習にもなっています。
最後に私が個人的に感じている柏キャンパスの良い点を列挙します。
2つある食堂。新鮮な魚が安いお食事処はま。充実した休憩スペース。テニスコートなどの運動スペース。緑豊かで広い空間のキャンパスと柏の葉公園。コロナ前まであった音楽祭やビアパーティ。東京まで1時間の立地の良さ。最近開発が進んでいる流山おおたかの森、柏の葉キャンパス駅。ぜひ見学に来てください。
峯　明史　Mine Akifumi（修士2年（岡﨑研究室））

現在私は、物質系専攻でポリロタキサンという超分子を利用した高分子材料の強靭化に取り組んでいます。私は社会人ドクター(博士後期課程)として物質系専攻に入学しました。入学当初は不安もありましたが、研究室の先生方、スタッフ、学生の皆さんに恵まれ、日々充実した研究生活を送っています。
物質系専攻は、高分子材料だけでなく、様々な材料、分野の研究室が集まる特色のある専攻で、幅広い視野が身に着く場所だと感じています。また、私の様に企業から入学する人もいれば、海外からの留学生も多く、多様なバックグラウンドを持った方々と繋がりを持つことができることも魅力のひとつではないでしょうか。研究設備、解析機器も大変充実しており、一人一人が目指す研究を実現できる素晴らしい環境が整っています。研究を進めていく中で、困難な局面もありますが、第一線でご活躍されている先生方、学生さんと一緒に研究に取り組むことで、日々刺激を受け、前に進むことができていると感じます。
皆さんが、この柏キャンパスで楽しく充実した研究生活を過ごされることを願っております。ご活躍を期待しています。
花房　明宏　Akihiro Hanafusa（博士3年（伊藤・横山研究室））

物質系専攻の目標

物質系専攻の目標は、未開拓な自由度を操ることができる舞台＝“新物質”を開拓すること、その舞台から生み出される未知の現象を探索して優れた機能を引き出すこと、また、その機構を解明すること、そして、それらの現象・機能の応用分野を開拓することで人類社会の発展に貢献することにあります。

© 2021 物質系専攻. All Rights Reserved